~メキシコ及び米国等における豚インフルエンザの発生に伴う注意喚起~
1.概況
(1)28日現在、メキシコでは、豚インフルエンザへの罹患が確認された死亡者が20人、豚インフルエンザが原因と疑われる死亡者も合わせると149人もの死亡者が発生しています。また、米国、カナダ、英国、スペインをはじめ多くの国で、メキシコから帰国した渡航者に豚インフルエンザの感染あるいは疑い症状がみられています。
(2)このような状況を受け、28日、世界保健機関(WHO)は緊急専門家会合を開催し、メキシコで発生している豚インフルエンザのウイルスが、人から人に容易に感染している状態であることを踏まえ、警戒レベル(フェーズ)を3から4に引き上げました。
(参考)WHOの分類によるインフルエンザ流行のフェーズ
フェーズ1:ヒト感染のリスクは低い。
フェーズ2:ヒト感染のリスクはより高いがヒト感染はない。
フェーズ3:ヒト-ヒト感染は無いか、極めて限定されている。
現在→フェーズ4:ヒト-ヒト感染が増加していることの証拠がある。
フェーズ5:かなりの数のヒト-ヒト感染があることの証拠がある。
フェーズ6:世界的流行が発生し、一般社会で急速に感染が拡大している。
(3)28日付当地報道によれば、レバノンでは豚インフルエンザの発生は確認されていませんが、レバノン保健省、農業省は、国民に対し注意を呼びかけています。
2.在留邦人の皆様へのお願い
(1)28日現在、レバノン国内、日本国内での豚インフルエンザの発生は確認されていないことを踏まえれば、警戒を行いつつも、冷静に対応していくことが重要です。在留邦人の皆様におかれは、事態の推移や関連情報に注意を払い、下記問い合わせ先やホームページ、関連報道等をチェックし、各自での情報収集にも努めてください。
(2)メキシコへの不要不急の渡航は延期してください。また、メキシコを除く米国等豚インフルエンザ発生の疑いのある地域に渡航を予定されている方は、不要不急な渡航は延期することをお勧めします。これら地域に渡航された方はその後の体調の変化に注意してください。
(3)交通機関が発達した現在ではいつ感染が急速に拡大するか予測がつきませんので、各自が意識を高め状況の変化に対応できるよう緊急時発生に備え次のような準備を取り進められることをお勧めします。
(イ)最低2週間分の飲食料、日用品、マスク、常備薬等の生活必需品を備蓄する。
(ロ)いつでも出国できるように、現金の準備や、旅券の残存有効期間(6ヶ月以上)の確認をする。
(4)なお、一般的なインフルエンザ感染防止対策は次の通りです。
(イ)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(ロ)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
(ハ)積極的に手洗いやうがいを行う。
(ニ)ウイルスは粘膜を介して感染するので、うかつに目、鼻、口などの粘膜部分に手で触れない。
(ホ)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、迷わず現地の医療機関の診療を受ける。
(問い合わせ先)
○外務省豚インフルエンザ相談窓口
電話:(代表)03-3580-3311 (内線)4625,4627,4629
○外務省領事局海外邦人安全課
電話:(代表)03-3580-3311 (内線)5140
○外務省海外安全ホームページ :http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/
○在レバノン日本国大使館
住所:Serail Hill Area Army Street Zokak EL-Blat P.O.Box 11-3360, Beirut, Lebanon
電話: (961-1)989751/2/3
FAX: (961-1)989754
領事緊急携帯電話:(961-3)362540(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp
○農林水産省ホームページ(豚インフルエンザ関連)
http://www.moff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(豚インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)