令和5年度対レバノン国草の根文化無償資金協力 「バトルーン遺跡遺構展示施設整備計画」完了式典

令和7年11月17日
バトルーン市庁舎前
遺跡遺構展示施設前
 2025年11月12日、馬越大使は、遺跡の発掘・修復・保存を専門とするNGO団体であるADUNA(レバノンにおける遺跡及び文化発展のための、アッカール県とアルカの友人たち)が中部大学と協力して実施した、「バトルーン遺跡遺構展示施設整備計画」の完了式典に出席し、スピーチを行いました。同事業は日本の草の根文化無償資金協力(GCGP)によって支援されました。


 馬越大使は、レバノンには多くの遺跡や文化的遺産が存在しているが、このような財産を保存する上でレバノンが多くの課題に直面していると指摘し、「本事業が地域社会と学術機関の緊密な協力を通じて、レバノンの遺跡・遺産を保護すること、そして、それらを将来の世代へと受け継いでいくことに、少しでも貢献できたことを願っています。」と述べました。また、本事業が日本とレバノン両国の大学や専門家による協力・知見共有を特徴としている点を強調し、このような交流こそが両国の友好関係の基盤となる、と述べました。
 
このような取組を通じ、日本はレバノンの遺産を保存するだけでなく、同地域の文化的多様性への理解と関心の高まりを促進することを目指しています。