令和6年度ユネスコ緊急支援「教育分野におけるメンタルヘルスと社会心理的サポートプログラム」開始式典

令和7年10月13日
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2025年10月10日「世界メンタルヘルスデー」に際し、馬越大使は、ジュニエにある教育研究開発センター(CERD)のグリーン・デモンストレーション・ルームにおいて開催された「教育分野におけるメンタルヘルス・心理社会的支援(MHPSS)プログラム」の開始式典で開会の辞を述べました。
馬越大使は、危機の影響を受けた学校における教員及び生徒を支援するための日本の貢献を強調し、人間の尊厳を守る上で「人間の安全保障」の理念が持つ重要性に言及し、心理社会的支援が、子どもたちや教育者がトラウマを乗り越え、自信を取り戻し、潜在的な力を発揮する不可欠な役割を果たすことを強調し、「教育は単なる権利ではなく、命をつなぐ“生命線”です。それは尊厳を取り戻し、平和を築き、不安定な世界の中でも若者一人ひとりが堂々と立ち上がる力を与えるものです」と、述べました。

さらに、日本は2022年の「教育変革サミット(Transforming Education Summit)」で「教育チャンピオン国」に任命されており、今後もレバノン政府及び国際社会と協力し、「グリーン教育イニシアティブ」や「持続可能な開発のための教育(ESD)」の推進を通じて、教育を将来のレバノンにおけるレジリエンス(強靭性)と希望、未来の変化の原動力として教育を支援していく、と結びました。